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頭がよくなる!大人の論理力ドリル
頭がよくなる!大人の論理力ドリル  

「論文と論理」あるいは「文学と感性」であれば、その結びつきがイメージしやすいでしょうが、じつは「文学と論理」は切っても切れない密接なつながりがあります。
 それを教えてくれるのが、本書に収められた4つの名作と著者による設問です。
 ともすると、私たちは“感性”という曖昧なものを過大に評価し、自分の都合のいいように読み、解釈し、評価を下すことがあります。
 しかし本書の設問に答えていくと、名作と言われる小説にはいずれも高度な論理が土台として横たわっていることに気づかされるからビックリです。
 たとえば、松尾芭蕉の有名な句を読み解いてみましょう。

古池や 蛙かわず飛び込む 水の音

 ただ、情景を描写しただけの句でありません。
「蛙」「水の音」は、芭蕉の胸中奥深くにある言葉にならない「何か」なのです。
 その抽象的な「何か」を具体的な「蛙」「水の音」で言い表しています。
 つまり、
「芭蕉の胸中奥深くにある言葉にならない何か」
=(イコール)
「蛙」「水の音」

 というように、たった17音の中で論理的関係が成り立っています。  本書はこうした文学作品に組み込まれた論理性を解き明かすことで、自然に読解力、文章力、会話力の基礎となる論理力を鍛えることができるのです。


【本書で身につくこと】

  • ◎文章を正確にとらえられる。
  • ◎相手の話を瞬時に理解できる。
  • ◎物事の本質をつかむ思考能力が身につく。
  • ◎巧みな文章が書けるようになる。

【本書の内容】


  • 第一部 日常の中で論理力を磨く *論理エンジンの6つのルール
  • 第二部 『蜜柑』芥川龍之介 *SCENE 1_12
  • 第三部 『セメント樽の中の手紙』葉山嘉樹 *SCENE 13_21
  • 第四部 『魚服記』太宰治 *SCENE 22_40
  • 第五部 『夢十夜』夏目漱石 *SCENE 41_48

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「編集者のつぶやき」

フォレスト出版 いしぐろようき

編集者として、ある程度は自分の読解力に自身を持っていました。
ところが……、「あれ!? 間違ってる!」の連続で、見事に鼻をへし折られてしまいました。
じつは、私のような人間にこそ、本書が必要なのかもしれません。
人間は自分の“感性”を高く見積もる傾向があります。この非常にあいまいな“感性”というフィルターはやっかいなもので、世の中を見る目さえも濁らせてしまいます。
そして、自分の濁った目を疑うことができない人間は、真実を見極められず、偏った思考に陥ってしまうわけです。
独善は周囲との軋轢を生むばかりでなく、差別やナショナリズムと密接です。
だからこそ、「論理力はそれなりにある」という人こそ、私のように本書から洗礼を浴びるべきなのです。

話は変わりますが、本書は名作を題材にしています。
個人的に面白かったのは「魚服記」。これって「近親相姦」がテーマの一つになっていたんですね。
本書の編集をしなかったら、私は一生気づかなかったかもしれません……。なにせ、論理的に読まないと絶対に気づくことができないからです。