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日本の教育の危機はどこにあるか
不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力  

 文科省は、これまでバラバラであった高校教育、大学入試、大学教育を、ひとつの流れで結びつけようという、いわゆる「高大接続」の要として2020年の大学入試改革を位置づけています。変わるのは入試だけでなく「大学教育の質的転換」と「高校教育の質の確保と向上」も同時に目指すとしています。
 大学、高校が変わるならば、当然そこに至る中学校、小学校の教育も自ずと変化せざるを得ません。そしてその変化は、指導要領の柔軟な運用やアクティブラーニングという形ですでに各所で始まっています。
 陰山英男先生は、小学校教師時代に、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指す「陰山メソッド」を確立し、「百ます計算」は全国に広がりを見せました。
 出口汪先生は、高校教師を皮切りに予備校講師に転じ、現代文講師として入試問題を「論理」で読解するスタイルに先鞭をつけ、受験生から絶大なる支持を受けました。
 二人がそれぞれたどってきた道を振り返り、20世型暗記教育やその反動から出てきた「ゆとり教育」の功罪について指摘し、いま教室でどんなことが行われているのか、これから求められる「21世紀型学力」においていかに基礎教育が大事であるか、グローバル社会の中で親や教師の果たす役割、などについて語ります。


(こんな人におすすめ)

  • ・教育関係者
  • ・幼児や小・中学生、高校生、大学生の保護者
  • ・教育に関心のあるすべての人

【本書の内容】


  • 第1章 陰山英男が見てきた教育現場
  • 第2章 出口汪が見てきた教育現場
  • 第3章 従来の教育が通用しない新時代の教育
  • 第4章 日本の教育はどこで間違ったのか
  • 第5章 2020年、大学入試改革の行く末
  • 第6章 グローバル社会の中で親や教師はどうあるべきか
  • 第7章 国語教育を考える

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「編集者のつぶやき」

編集担当/土田 修

未来の子どもたちのために今の大人がなすべきこととして、地球環境の保全が唱えられますが、「教育」も間違いなく将来への投資として考えなければならない重要なテーマです。とはいえ、私たちは本当に教育がどうあるべきかについて、正確な知識で議論してきただろうか、とこの本を読んで考えさせられました。その時々のマスコミの論調を鵜呑みにして、「偏差値教育がいけない」とか「ゆとり教育が子どもをダメにした」とか、実情を知ろうともしないで、気分でものを言っていたような気がします。
陰山先生と出口先生の対談は、教育は何のためにあるのか、どんな将来を子どもたちは生きていくのか、そのために必要な学力とは何か――といった本質的なことについて考えるきっかけとなりました。
お二人とも、教育現場とそれ以外のフィールドでの実践が豊富なので、リアルでありながら客観的な教育論になっていると感じました。これから大学入試改革も含めて、教育の風景が大きく変わっていく中で、「基礎学力」の大切さを説いた本書が羅針盤の役割を果たすのではないでしょうか。