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なぞって美文字書いて味わう 夏目漱石・太宰治・宮沢賢治
なぞって美文字書いて味わう 夏目漱石・太宰治・宮沢賢治 夏目漱石
なぞって美文字書いて味わう 太宰治
なぞって美文字書いて味わう 宮沢賢治
 

昔は文章修行として文豪の名文を書き写したものでした。文書を磨くのに最も良い方法の一つなのです。カリスマ講師・出口汪の説くあらすじと解説を読んで、文豪3人の文学の全体像が俯瞰できるようになります。
さらに柳田泰山先生による解説を読むと、美文字のヒントが得られます。


本書で紹介する作品


「なぞって美文字書いて味わう 夏目漱石」
吾輩は猫である・坊っちゃん・草枕・夢十夜・それから・門・思い出す事など・行人・こゝろ


「なぞって美文字書いて味わう 太宰治」
思い出・道化の華・女生徒・東京八景・走れメロス・駈込み訴え・富嶽百景・斜陽・人間失格


「なぞって美文字書いて味わう 宮沢賢治」
注文の多い料理店 序・注文の多い料理店・よだかの星・雨ニモマケズ・無声慟哭・銀河鉄道の夜・なめとこ山の熊・やまなし・心象スケッチ



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「編集者のつぶやき」

野渡幸生

【夏目漱石】
イギリスに留学し帰国してからもノイローゼに悩んでいた漱石。「文章でも書いてみれば、気がまぎれるだろう」と言われたのがきっかけで処女作「吾輩は猫である」が生まれたそうです。俳人の高浜虚子の勧めで俳句の雑誌「ホトトギス」に寄稿したら思いもよらぬ大好評を得て連載となりました。神さまは、虚子の口を借りて漱石にそっとつぶやいたのかもしれない。何気に出た一言かもしれませんが不思議な事です。昔読んだ漱石を、もう一度この本をきっかけに読んでみたくなりました。

【太宰治】
太宰治=自殺未遂と心中を繰り返したデカダンな印象しかなかったのですが、改めて文章をなぞってみると実に名文だと感じます。その狂乱の人生も、結婚を機に一転して明るい作品を書いている。出口先生の作品解説「女生徒」…「作品は女性の語り口で綴られていて、ストーリー展開よりも、女生徒の一瞬一瞬の心の揺らめきや陰、それを見事に表現する文体そのものの面白さに注目してほしい」…この解説を読んでから作品を読み返してみると、本当に見事な文章だと思うと同時に明るい作品だと気づきました。今までイメージだけで強い固定観念を持っていたことが、とても恥ずかしくなりました。

【宮沢賢治】
「注文の多い料理店 序」で、出口先生は「賢治の文学の本質が提示されている。一つは賢治が文学を心の食べものだと考えていることである。もう一つは賢治自身この物語を自然からもらったと述べていることである」と解説。また、詩集「春と修羅」について「賢治は、わたくし個人の心はみんなの心とつながり、さらにそれは自然や宇宙とつながっているというのである」と解説しています。生い立ちを振り返ると18歳の時に「法華経」を読んで激しく感動し、その後の創作活動のバックボーンになっているようにも感じました。