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論理エンジン

論理エンジンは、受験教材ではない。
日本語の規則に着目した画期的な論理的思考力養成システムのことである。

 『論理エンジン』は、出口汪の四半世紀にわたる教育人生の集大成であり、文章の読み方そのものから変えてしまう、今までにない画期的教材です。
 出口が訴え続けてきた独自の方法論は、「センス・感覚の科目」と言われていた国語学習法の概念を変え、現在、国を挙げて「論理」の重要性を提唱するようになった原動力になったとも言われています。
 「イコールの関係」「対立関係」「因果関係」といった文章間の論理的関係、そして「言葉のつながり」の重視。これら『論理エンジン』を特徴付けるオリジナルメソッドも、いまや指導者間で普通に語られる時代となりました。
 全国200校以上の私立中学・高校が正式に授業で採用している、この『論理エンジン』。
 今日は数多くある『論理エンジン』独自メソッドの中から、「文の要点」についてご紹介いたします。

主語・述語から文の要点をとらえ、文の骨格と飾りを識別する

「ふいに壁の鳩時計が、かわいらしい音色で鳴り出した。」
問:この文章の要点をまとめなさい。

 『論理エンジン』を知らない子供たちに聞くと、それぞれが、なんとなく大事そうなところを選んできてまとめます。しかし、文の要点の把握は実は簡単で、言葉の規則に基づいて主語・述語をとらえれば良いだけなのです。これ以外はすべて「飾り」であり、要点にはなりえません。

 

 この設問文では、主語は「鳩時計が」、述語は「鳴り出した」ですから、文の要点は「鳩時計が鳴り出した」となります。
 しかし、『論理エンジン』で学んでいない生徒に文の要点を挙げさせると、「音色がかわいらしいことかな」などと勘違いしてしまいがちです。もしも「かわいらしい音色」を強調したいのなら、「ふいに鳴り出した壁の鳩時計はかわいらしい音色だった。」という文章になるでしょう。

 

 このように文の要点は主語・述語であり、特に述語に強調したい箇所が来るということ、それを直感的に識別できるようになることが、論理エンジン学習の特徴です。

 入試では文の要旨を把握させる問題が多くありますが、一文の要点の集合が段落の要旨になり、段落の要旨の集合が文全体の要旨となる以上、間違った要点を一文レベルでつかんでしまうようでは、全体の要旨把握問題、あるいはそれに基づく記述問題の正答も導けなくなってしまいます。

 

ではここで、もう一問。

 

「血のような真紅のバラの花が昼の強い日差しが斜めに差し込んだ時、まるで真っ赤なルージュを塗った女の腫れぼったい唇が溜息を発した時のようにぱらりと咲いた。」
問:この文の要点をまとめなさい。

答え:「花が咲いた」

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